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水彩色鉛筆で写生

水彩色鉛筆の写生画

この時期は毎年水彩色鉛筆でおいしいものを描いています。今年はペットボトルを写生することにしました。

ペットボトルを円柱形と捉えます。軸を中心に回転した形です。軸から左右の長さはどこでも同じです。

 

形のでき方を知ってから、年齢と本人の希望に応じて、真横から見たボトルと斜め上から見た形のどちらかに決めました。

斜め上から見たボトルはどこを切った場合も楕円形の相似形です。

デッサンの線を水で溶かして乾かしてから、色をつけ始めます。細かいところは後回し。全体の雰囲気の色を大雑把に塗って溶かします。

色を塗っては溶かして乾かす。を、繰り返して重ね塗りをしていきます。だんだん色が濃くなっていきます。細かい部分も描き始めます。

この頃から「おいしくな~れ」と念じて描くとすてきな飲み物のペットボトルになります。ホントよ。

こちらではこのペットボトルを写生します。

前に使った色と違う色を塗ると深みが出ます。

どのくらい違う色かって? お隣か親戚ぐらいの色を使うこともあれば、反対の色を使うこともありますね。

どのくらいの力強さで塗るかって? そこをどのくらいの濃さにしようか? なあんて、その時その時・・・。

時々自分の絵をペットボトルの横に並べてみます。どっちが力強い感じ? じゃあもっとどうする?

 

一番最後は、溶かさないで色鉛筆で描いたままで終了します。薄くしたいところはアクリル絵の具で白っぽくします。ハイライトもアクリル絵の具で描きます。硬いプラスチックの感じが出ました。同じペットボトルを描いても色も形もいろいろ。でも、最初の、軸から左右が同じ長さというルールを守っているからどれもステキ。ずっしりしたペットボトルになりました。そして描いているうちに感情がこもって形がデフォルメされて、もっとおいしそうになりました。

学年は1年生から6年生までの皆さん。

もえぎむらでは色鉛筆は鉛筆削りを使わずにカッターで削っています。鉛筆を持っている方の親指でカッターの柄の部分を押します。安全です。すっかり上手になりました。

こういうペットボトルを描きました。

こどもたちが好きそうか、ではなく、描きやすいかな、という点で選びました。さて、お好みだったかしら?